スティルトンとは・・・
スティルトン(Stilton)は、1700年代初期にケンブリッジシャーのスティルトン村にて見いだされ、以降広く知られるようになった牛乳を主原料とするチーズ。スチルトンとも。広く知られている青カビを用いたブルーチーズタイプ(ブルー・スティルトン)の他、ホワイトタイプ(ホワイト・スティルトン)も存在する。
原産地名称保護制度(PDO)により、レスターシャー、ダービーシャー、ノッティンガムシャーの3州において生産されたもののみが「スティルトン」の表記が可能であり、現在では、スティルトン村で生産されたものは、スティルトンの名を冠することはできない。
ちなみに、エリザベス女王をして「スティルトンチーズがなければ1日がはじまらない!」と言わしめるほどの魅力を有する。イギリスの作家・批評家であるギルバート・ケイス・チェスタートンによってもそのすばらしさが伝えられている。
塩味が強く、青カビ特有の風味と製造元のすぐそばで搾乳された牛乳の甘みのバランスが絶妙。小片をクラッカーに乗せて、そのまま、または洋ナシと合わせて。また、サラダやパスタソースとの相性もよい。イギリスでは伝統的にポートワイン(甘口のワイン)と共に嗜まれることも多い。
ロックフォールチーズ、ゴルゴンゾーラチーズともに世界三大ブルーと呼ばれる。
Memo
「スティルトンを食べると奇妙な夢を見る?」
スティルトンチーズを食べると不思議な夢を見る、ということが、2005年、英国チーズ委員会(British Cheese Board)によって発表された。その内容はというと、就寝の三十分前にスティルトン・チーズの約20gを食べた被験者200人を調査、その結果被験者200人のうち、男性の約75%が「奇妙で鮮明な夢」を、女性の約85%が「奇怪な夢」を見たというもの。この調査結果から、英国チーズ委員会は「就寝前にスティルトンチーズを食べることで、他のチーズを食べるよりも「奇妙な夢」を見る確率が高くなる」と結論付けている。気になる方は是非試してみては?