コンフィ

コンフィ フランス料理 フランスの食べ物




コンフィとは・・・

コンフィ(confit)は、
主に肉または果物に用いられる調理法の一つ。またはその調理法を用いて作られた料理、スイーツ・菓子。フランス発祥の調理法で、肉の場合は油脂を、果物の場合は砂糖を用いて調理・加工される。元々は保存法の一つとして発展してきたものともいわれるが、現在では一般的な調理法、料理や菓子の一つとして知られる。

フランス語で「保存する」を意味する「confire(コンフィル)」が語源。中世の時代に、果物を長期保存するための方法として、果物を砂糖に漬けて(「砂糖漬け」にして)保存する方法が行なわれるようになり、それがやがて砂糖を油脂に替え、肉料理にも用いられるようになったと考えられている。油や砂糖で食材を調理加工することで保存性が高まるため、冷凍の技術や冷蔵庫がまだ無い時代の保存食品として重宝された。具体的な調理法としては、肉類を塩やハーブと共に油の中で低温調理し、そのまま油と共に冷やし固める。

コンフィ

1. 肉のコンフィ
伝統的にはアヒル(家鴨、鴨、合鴨)、ガチョウなどの肉が用いられるが、今日では鶏肉で作る「鶏のコンフィ」や、「豚肉のコンフィ」もレストランなどではよく見られる。

2. 果物のコンフィ
オレンジやレモン、サクランボ、いちごなど、様々なフルーツがコンフィになる。そのまま、菓子、スイーツとしてデザートやお茶請けで、またはそのまま、もしくは刻んだり、スライスやカットしてケーキなどのトッピングなどにも用いられる。

3. 色々なコンフィ
低温の油で調理することから、肉だけでなく、シーフード(魚介類)や野菜などにも向く調理法であり、現在では牡蠣のコンフィなどのように様々な種類のコンフィがある。

コンフィとアヒージョの違い

コンフィと同じく油の中で調理する料理・調理法に「アヒージョ」がある。「砂肝のコンフィ」と「砂肝のアヒージョ」のように見た目にもよく似ている場合もあるが、低温の油でじっくりと加熱調理していくコンフィに対して、アヒージョは加熱した油でさっと調理する(特にエビ等のシーフードなど)場合もあり、加えて「アヒージョ」は、油に加え、「ニンニク」が欠かせないのも特徴。(「アヒージョ」にはスペイン語で「小さなニンニク」「ちいさく刻んだにんにく」といった意味がある。)「コンフィ」はフランスの料理・調理法、「アヒージョ」はスペインの料理・調理法で、コンフィはフランス語、アヒージョはスペイン語。

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