チリコンカーンとは・・・
チリコンカーン(チリ・コン・カーン Chili con carne)は、
牛ひき肉と玉ねぎを炒め、トマト、ピーマン、豆の水煮(インゲン豆等)、チリパウダーなどを加えて煮込んだ料理。メキシコ料理由来のアメリカの郷土料理、テクス・メクス料理(テックス・メックス料理)の一つであり、テキサス州の料理として知られる。チリコンカン(チリ・コン・カン)、チリコンカーニー(チリ・コン・カーニ)、チリコンカルネ(チリ・コン・カルネ)。単に「チリ」とも呼ばれる。
スペイン語で「唐辛子(チリ)と牛肉(カルネ)」を意味する「チリ・コン・カルネ」が語源で(ヒスパニック系を中心に本来の発音である「チリ・コン・カルネ」と呼ぶ人もアメリカ南西部には多い)、料理そのものも、元々メキシコ領であったテキサス州(19世紀半ばごろにメキシコから独立しアメリカ合衆国に併合)の南部で考案されたレシピといわれる。冷蔵庫が無かった時代、鮮度が落ちて臭みが出た肉をハーブと香辛料を入れて煮込んで食べたのが発祥という説のほか、先住民が食べていたペミカンをヒントに考案されたという説もある。
地域や家庭により、レシピにはバリエーションがあり、牛ひき肉以外にも、豚挽き肉や鶏肉、七面鳥の肉なども用いられる。また、隠し味にコーヒーやチョコレート、シナモンなどを加えたり、仕上げにバーベキューソースなどを加えたりするレシピもある。アメリカ南部地域を中心に、一般家庭で作られ食べられているほか、食堂やファーストフード店などでも提供されている。